症例報告
自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害の薬物治療中に甲状腺クリーゼを呈したBasedow病の1例
高橋 ゆま
1
,
長井 典子
,
辻 健史
1岡崎市民病院 小児科
キーワード:
Methylphenidate
,
Thiamazole
,
注意欠如・多動症
,
甲状腺クリーゼ
,
Graves病
,
Atomoxetine
,
自閉症スペクトラム障害
Keyword:
Attention Deficit Disorder with Hyperactivity
,
Graves Disease
,
Methylphenidate
,
Methimazole
,
Autism Spectrum Disorder
,
Atomoxetine Hydrochloride
,
Thyroid Crisis
pp.123-125
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020104634
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自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)の治療中に甲状腺クリーゼを呈したBasedow病の1例を経験した。症例は14歳女子。Basedow病と診断され治療を開始したが、10日後に甲状腺クリーゼを発症した。ADHDの治療薬であるメチルフェニデートは甲状腺機能亢進時には使用禁忌であるが、Basedow病診断後も継続して内服していたことが判明した。甲状腺機能亢進症をみた場合は併用薬剤まで確認すべきであることを再認識した。
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