特集 小児科医に必要な免疫の知識
疾患における免疫系の関与 膠原病 リウマチ性疾患 I型インターフェロンとCRPからみた全身性エリテマトーデスの発症病態
稲毛 康司
1
1日本大学 医学部
キーワード:
C-Reactive Protein
,
Interferon Type I
,
好中球
,
エリテマトーデス-全身性
,
補体
,
IgG Receptors
,
形質細胞様樹状細胞
Keyword:
C-Reactive Protein
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Interferon Type I
,
Neutrophils
,
Complement System Proteins
,
Receptors, IgG
pp.1155-1160
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019336742
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<Key Points>(1)neutrophil extracellular traps(NETs)により自己抗原出現、IFNα増加により病態形成に関与する。(2)I型インターフェロン増加(I型IFN病)により病態形成に関与する。(3)形質細胞様樹状細胞(pDC)は、IFNα増加により病態形成に関与する。(4)IFNαによりCRPは産生抑制されるために、補体古典的経路活性化がみられずに、効果的なオプソニン化と食作用が起こらず異物排除ができない状態となる。(5)抗BAFF抗体であるベリムマブ(belimumab)が、SLE治療に有効である。
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