特集 小児の気道感染症-症状からどこまで原因を探れるか?
典型的な症例を見よう 百日咳
橋本 邦生
1
1長崎大学病院 小児科
キーワード:
百日咳
,
Azithromycin
,
LAMP法
Keyword:
Whooping Cough
,
Azithromycin
,
LAMP Assay
pp.224-227
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019142790
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<Key Points>(1)病原体の証明には、後鼻腔検体による百日咳菌LAMP法が保険収載され、広く用いられている。培養法により感度が高い方法である。(2)予防接種前の乳児期早期の呼吸不全では、家族内感染も多く、長引く咳嗽の家族歴に注意し、早期から百日咳の可能性を考えた対応を考慮する必要がある。(3)予防接種前の新生児や乳児では呼吸不全、無呼吸発作、肺高血圧症、脳症により重症化や死亡のリスクが高くなる。(4)白血球数が著増している症例、治療抵抗性の呼吸循環障害を伴う症例では交換輸血療法も治療選択肢となりうる。
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