特集 小児の気道感染症-症状からどこまで原因を探れるか?
典型的な症例を見よう インフルエンザ菌性中耳炎
土田 晋也
1
1つちだ小児科
キーワード:
ヘモフィルス感染症
,
Haemophilus influenzae
,
中耳炎
,
細菌培養
Keyword:
Haemophilus Infections
,
Haemophilus influenzae
,
Otitis Media
pp.220-223
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019142789
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>(1)インフルエンザ菌による中耳炎に何か特徴はあるのか、2008年に自験例で検討した結果を紹介した。(2)インフルエンザ菌による急性中耳炎が緩慢型(耳痛もなく抗菌薬なしで経過観察可能)、肺炎球菌による急性中耳炎が急性型(耳痛あり抗菌薬を要する)傾向を認めた。(3)小児科医には全身を診ることができる「かかりつけ医」としての役割が期待されている。小児科外来における中耳炎の重要性はヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン定期接種化後も変わりないと考える。
Copyright© 2019 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.