特集 血液疾患の検査診断の進歩
4.急性白血病の遺伝子解析法の展開と今後の課題
宮地勇人
1
Hayato Miyachi
1
1東海大学医学部 基盤診療学系 臨床検査学 教授
pp.345-353
発行日 2019年2月28日
Published Date 2019/2/28
DOI https://doi.org/10.20837/5201903345
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・遺伝子関連・染色体検査,すなわち染色体検査(またはアレイCGH法)およびPCR法は急性白血病の診断プロセスの基本である。 ・遺伝子関連・染色体検査と細胞形態,免疫形質との組み合わせは,急性白血病の個別化医療の診断作業において重要である。 ・新規技術として次世代シークエンシング(next-generation sequencing:NGS)パネル検査は,急性骨髄性白血病の標準的な診断手順に組み込まれ始めた。 ・急性白血病治療後の経過観察において,微小残存病変の検査には定量的PCR法に加え,NGSなど新規技術の精度向上と検出意義の明確化によって,より広いパネルとして利用が期待される。