特集 輸血による止血戦略
6.産科・外傷領域におけるクリオプレシピテート投与の実際と意義
藤田浩
1
,
西村滋子
2
,
兵藤博信
3
,
杉山和宏
4
Hiroshi Fujita
1
,
Shigeko Nishimura
2
,
Hironobu Hyodo
3
,
Kazuhiro Sugiyama
4
1東京都立墨東病院 輸血科 部長
2東京都立墨東病院 輸血科
3東京都立墨東病院 産婦人科 部長
4東京都立墨東病院 救命センター
pp.1147-1152
発行日 2017年7月30日
Published Date 2017/7/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201708065
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産科・外傷領域における大量出血は著明に輸血量が多く,予後不良な症例を経験する。クリオプレシピテートを導入し,約4年経過した当院では,両領域での大量出血に対する止血戦略には欠かせないものであることが診療科,輸血科で共有され,その効果を確認している。本稿では,当院での両領域でのクリオプレピシテート投与の実際を紹介し,その意義について考察していきたい。