特集 巨核球造血と血小板産生の新知見
6.血小板放出後の成熟
古和田周吾
1
,
大津瑛裕
2
Shugo Kowata
1
,
Akihiro Otsu
2
1岩手医科大学 内科学講座 血液・腫瘍内科分野 講師
2岩手医科大学 内科学講座 血液・腫瘍内科分野
pp.839-844
発行日 2017年5月30日
Published Date 2017/5/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201706065
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最近の研究によって,生体内では新生血小板は巨核球から大型の細胞断片として生まれ,次いで血管内を循環しながら分裂・成熟してゆくことが明らかになった。血液中の血小板数は,一定の割合で新生血小板が生み出され,成熟し,活性化や老化した血小板が除去され,動的平衡状態にある。しかし,そのメカニズムや疾病との関連については未だ不明な点が多く,今後の研究の進展が期待される。