特集 わが国の血液事業 ~現状と将来展望~
序~血液事業の持続と変革~
中島一格
1
Kazunori Nakajima
1
1日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センター 所長
pp.653-655
発行日 2017年4月30日
Published Date 2017/4/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201705017
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わが国社会の少子高齢化に伴って,将来の血液需要の増加と献血者不足が予測されていたが,予想に反し2016年から輸血用血液製剤の供給量は減少し始めた。持続可能な事業運営のためには,将来の献血を支える若年世代の献血者確保とともに,需要に応じた事業のダウンサイジングと効率化が必要である。さらに,医学・医療技術の進歩にあわせて血液事業の変革を図らなければならない。