特集 急性骨髄性白血病(AML) -新分類・分子病態・治療-
1.AML -2016改訂WHO分類
藤岡真知子
1
,
宮﨑泰司
2
Machiko Fujioka
1
,
Yasushi Miyazaki
2
1長崎大学原爆後障害医療研究所 原爆・ヒバクシャ医療部門 血液内科学研究分野
2長崎大学原爆後障害医療研究所 原爆・ヒバクシャ医療部門 血液内科学研究分野 教授
pp.499-504
発行日 2017年3月30日
Published Date 2017/3/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201704021
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2016年に造血器腫瘍のWHO分類第4版が改訂され,急性骨髄性白血病(AML)の分類にも一部変更があった。全体としてみれば近年進歩の著しいゲノム解析の結果や病態解析の成果が取り入れられている。しかし,決してゲノム変異のみによる分類ではなく,これまで同様に臨床像,形態,表面形質など多面的な情報によって分類がなされている。AML分類においても大きな枠組みは変わっていないもののゲノム解析の成果が加えられるとともに,芽球割合の評価が再検討されている。今後の臨床現場,基礎・臨床研究に用いられることで有用性が検証されていくであろう。