特集 骨髄不全症の最近の進歩
3.再生不良性貧血におけるmiRNA解析の意義
細川晃平
1
Kohei Hosokawa
1
1NIH, NHLBI, Hematology Branch 客員研究員/金沢大学血液内科
pp.229-236
発行日 2017年1月30日
Published Date 2017/1/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201702039
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再生不良性貧血の末梢血T細胞において,miR-145-5pやmiR-126-3pなどのmiRNAの発現低下が認められるが,これらはMYCやPIK3R2などを介してT細胞の増殖・活性化やインターフェロンγなどの造血抑制性サイトカインの産生亢進に関わっている。また,再生不良性貧血の血漿においては,miR-150-5p,miR-146b-5pの発現増加,miR-1の発現低下が認められ,これら3つのmiRNAは再生不良性貧血診断のバイオマーカーとして有用である。