特集 血液疾患の真菌感染症
1.診断・治療ガイドライン
髙田徹
1
Tohru Takata
1
1福岡大学病院 感染制御部 教授/福岡大学医学部 腫瘍・血液・感染症内科
pp.1649-1657
発行日 2016年11月30日
Published Date 2016/11/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201612023
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近年,血液疾患関連の真菌感染症については国内外から各種ガイドラインが出版され,国内からは2014年に「深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2014」が,海外では2016年に米国感染症学会(IDSA)からカンジダ症とアスペルギルス症に関する改訂ガイドラインが各々出版された。ガイドライン2014では,チェックリストとフローチャートを採用し,カンジダ,アスペルギルス,ムーコルを含む主要な原因真菌を簡易的且つ包括的に鑑別できる診療マニュアル的な特徴を有している。本稿では,ガイドライン2014を中心に,各国ガイドライン推奨内容の異同について解説する。