連載 ディベート血液学 第5回 (つづき)
急性骨髄性白血病(AML)-M3治療に化学療法は必要か ・ATRA+ATO併用療法の優越性
藤田浩之
1
Hiroyuki Fujita
1
1済生会横浜市南部病院 血液内科 部長
pp.998-1001
発行日 2016年6月30日
Published Date 2016/6/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201607090
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初発APLを対象としたGIMEMA,MRCによる二つの多施設共同第Ⅲ相比較試験(APL0406試験,AML17試験)では,ATRA+ATO併用療法は従来の標準治療に比べて,治療毒性は同等または優れており,治療成績は良好であった。ATRAとの組み合わせにおいて,ATOは従来の標準治療に勝ると考えられる。