特集 骨髄異形成症候群・骨髄増殖性腫瘍の病理診断
5.骨髄増殖性疾患前線維化期の病理
倉重真沙子
1
,
森井英一
2
,
伊藤雅文
3
Masako Kurashige
1
,
Eiichi Morii
2
,
Masafumi Ito
3
1大阪大学大学院 医学系研究科 病態病理学・病理診断科/名古屋第一赤十字病院 病理部
2大阪大学大学院 医学系研究科 病態病理学・病理診断科 教授
3名古屋第一赤十字病院 副院長
pp.57-65
発行日 2015年12月30日
Published Date 2015/12/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201601057
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WHO分類では,真性多血症(PV),原発性骨髄線維症(PMF),本態性血小板血症(ET)の病型診断の主軸を病理組織診断に置いており,特に長期予後の違いから,ETと前線維化期のPMFとの鑑別が重要とされている。両者の鑑別には巨核球の異型に加えて,cellularityやM/E比,初期の線維化の有無を含めた総合判断が必要である。