特集 Ph陰性骨髄増殖性腫瘍 ~分子病態と治療の最前線~
6.小児骨髄増殖性疾患の分子病態と治療
嶋田明
1
Akira Shimada
1
1岡山大学病院 小児科 講師
pp.987-992
発行日 2015年6月30日
Published Date 2015/6/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201507071
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
骨髄増殖性疾患(Myeloprolifeative neoplasm:MPD/MPN)は造血幹細胞レベルの異常とされ,骨髄系細胞が異常増殖を起こす疾患群であり,真性多血症(PV),本態性血小板血症(ET),骨髄線維症(MF),好酸球増多症(HES),肥満細胞症(MS)などが知られているが,小児期での発症はこれまで稀とされてきた。その分子病態も成人のものとは異なっているようである。現在,小児血液・癌学会,厚生労働省の班研究の一環として全国調査を開始している。その後,次世代シーケンサーを使った分子病態の解明が重要である。