特集 Ph陰性骨髄増殖性腫瘍 ~分子病態と治療の最前線~
序 ~Ph陰性骨髄増殖性腫瘍の分子病態と治療~
織谷健司
1
,
金倉譲
2
Kenji Oritani
1
,
Yuzuru Kanakura
2
1大阪大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学 准教授
2大阪大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学 教授
pp.933-935
発行日 2015年6月30日
Published Date 2015/6/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201507017
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骨髄増殖性腫瘍の遺伝子異常が明らかとなり,チロシンキナーゼの恒常的活性化やエピジェネティック修飾異常と各疾患の病因・病態との関連が論じられている。さらに,これらの情報に基づいた分子標的治療薬の開発が盛んに行われ,本邦でも承認されたJAK阻害剤は骨髄線維症患者に対して優れた有効性と安全性を示した。新規薬剤の登場により患者QOLは著しく改善してきており,今後のさらなる発展が期待できる。