特集 Ph陰性骨髄増殖性腫瘍 ~分子病態と治療の最前線~
7.Ph陰性骨髄増殖性腫瘍に対する新規治療薬
織谷健司
1
Kenji Oritani
1
1大阪大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学 准教授
pp.993-997
発行日 2015年6月30日
Published Date 2015/6/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201507077
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Ruxolitinibは骨髄線維症に,Anagrelideは本態性血小板血症に使用を許可された新規薬剤である。Ruxolitinibは,感染症の増悪や投与早期の血球減少に注意を有するものの,脾臓縮小効果や自覚症状軽快を通じて患者QOLを著明に改善する。Anagrelideは,血小板凝集抑制作用に気をつける必要があるものの,血小板産生抑制効果に優れ,特に変異原性/白血病誘発性が認められないことは魅力である。