特集 造血器腫瘍の予後と予後因子2015
序 ~To be or not to be that is the question~
直江知樹
1
Tomoki Naoe
1
1国立病院機構 名古屋医療センター 院長
pp.771-772
発行日 2015年5月30日
Published Date 2015/5/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201506017
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造血器腫瘍の遺伝子異常がゲノムレベルで明らかになってきており,これまでの疾患の理解や分類も大きく影響される可能性がある。現在WHO分類の改訂が進められているが,これと並行する形で,LeukemiaNetのガイダンスも見直しが行われる予定である。患者にとって究極の“予後予測”とは,個々の患者ごとに高い精度で,代替案も含めて最適な治療法を指し示すことであろう。これからは医療もビッグデータの時代といわれるが,診療情報の利活用が進められ,予後研究におけるブレイクスルーを願うのは私だけであろうか。