特集 血液病の外来診療
6.多発性骨髄腫
山本豪
1
Go Yamamoto
1
1虎の門病院 血液内科
pp.485-490
発行日 2015年3月30日
Published Date 2015/3/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201504063
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多発性骨髄腫の予後は,自家移植や新規薬剤の登場により改善している。自家移植などの強力な治療は入院して行われるが,それ以外の治療は外来治療が中心であり,その重要性が高まってきている。多発性骨髄腫の罹患者は高齢者が多く,疾患に伴う合併症の他に,加齢に伴う基礎疾患を有していることが多く,治療においてはそれらへの対処も必要である。本稿では多発性骨髄腫の外来治療について,無症候性多発性骨髄腫やMGUS(monoclonal gammopathy of undetermined significance)も含めて概説する。