特集 HLA Revisited
5.橋本病とグレーブス病の発症とHLA
上田彰
1
,
山本健
2
,
押領司大助
1
,
笹月健彦
3
Sho Ueda
1
,
Ken Yamamoto
2
,
Daisuke Oryoji
1
,
Takehiko Sasazuki
3
1九州大学 高等研究院 笹月研究室
2九州大学 生体防御医学研究所 ゲノミクス分野
3九州大学 高等研究院 笹月研究室 特別主幹教授
pp.1073-1079
発行日 2013年7月30日
Published Date 2013/7/30
DOI https://doi.org/10.20837/52013081073
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ヒト主要組織適合遺伝子複合体(human leukocyte antigen:HLA)領域には,免疫における自己と非自己の識別に必須の分子をコードするHLA遺伝子をはじめ,免疫応答制御に関わる様々な遺伝子が存在する。近年行われているゲノムワイドの関連解析(genome-wide association study:GWAS)においても,HLAが多くの自己免疫疾患の疾患感受性を規定する遺伝子座であることが示され,HLA領域のゲノム多様性の解析と自己免疫疾患発症におけるHLAを介する分子機序の解明は重要な医学的課題である。