特集 巨核球形成・血小板産生のメカニズムとその異常
7.先天性巨大血小板症の分子病態
國島伸治
1
Shinji Kunishima
1
1国立病院機構名古屋医療センター 臨床研究センター 高度診断研究部 分子診断研究室 室長
pp.369-375
発行日 2013年2月28日
Published Date 2013/2/28
DOI https://doi.org/10.20837/5201303369
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巨大血小板と血小板減少を呈する先天性巨大血小板症の分子病態の理解は,血小板産生機序の解明とともに進歩している。血小板は骨髄巨核球から形成される胞体突起から前血小板として産生され,流血中において正常大サイズに成熟するモデルが提唱されている。最近の研究成果から,先天性巨大血小板症は末期血小板産生の制御異常であることが提唱されている。