特集 スギ・ヒノキ花粉症 最新の話題
Ⅲ.スギ・ヒノキ治療法のトピックス
3.小児アレルギー性鼻炎に関連する疾患に対する舌下免疫療法の効果と注意点
近藤康人
1
Yasuto Kondo
1
1藤田医科大学ばんたね病院小児科教授
pp.202-210
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201902202
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アレルゲン免疫療法はアレルギー性鼻結膜炎の自然史に影響を与えうる唯一の治療法である。これまで小児適応は皮下免疫療法のみであったが,2018年からダニとスギの舌下錠に限り舌下免疫療法も小児適応となった。アレルゲン免疫療法はアレルギー性鼻結膜炎だけでなく,合併する喘息の発作や喘息発症予防,食物アレルギーにも影響を与える。また新規アレルゲン感作の抑制効果もあることから,小児期にアレルゲン免疫療法を導入する意義は大きい。安全性に配慮すると皮下免疫療法よりも舌下免疫療法の選択が望ましい。