特集 免疫療法の現状と将来
Ⅲ.舌下免疫療法の現状と展望:アレルギー性鼻炎
後藤穣
1
Minoru Gotoh
1
1日本医科大学多摩永山病院耳鼻咽喉科部長/病院教授
pp.1072-1079
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201608030
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
舌下免疫療法を実施するためには,講習会やe-ラーニングを受講しテストに合格する必要がある。また,緊急搬送先医療機関名を登録しなければ,処方可能にはならない。これらのシステムのために混乱が生じているケースもあるが,地域の診療環境にあった方法で準備を整えるべきである。 治療薬本来の効果を得るためには,スギ花粉症の正しい診断と毎日の治療継続が重要である。複数のアレルゲンによる症状が明確な患者は皮下免疫療法が適している。治療アドヒアランスをいかに高めるのか,それをいかに維持していくのか,今後の課題も多い。
![](/cover/first?img=3201608030.png)