特集 過敏性肺炎の基礎と臨床 アップデート
Ⅲ.過敏性肺炎の画像
惠島 将
1
Masaru Ejima
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科統合呼吸器病学
pp.1524-1534
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/32018121524
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過敏性肺炎の臨床病型は,急性,慢性(再燃症状軽減型,潜在性発症型)に分かれる。急性の画像所見は,小葉中心性粒状影,モザイク状陰影/air trappingが特徴的である。慢性過敏性肺炎の画像所見は多彩であるが,特に特発性間質性肺炎との鑑別は,粒状影やモザイク状陰影/air trappingを含む気道中心性の病変分布を示す画像所見や,下肺野優位ではない病変分布などを参考にする。また,気腫合併肺線維症や上葉優位型肺線維症に相当する画像パターンの評価も予後を評価する上で重要になると考えられる。