特集 血管性浮腫の基礎と臨床 アップデート
Ⅷ.血管性浮腫の病勢とQOLの評価
入福令子
1
,
森桶聡
2
,
秀道広
3
Reiko Irifuku
1
,
Satoshi Morioke
2
,
Michihiro Hide
3
1広島大学大学院医歯薬保健学研究科皮膚科学
2広島大学大学院医歯薬保健学研究科皮膚科学助教
3広島大学大学院医歯薬保健学研究科皮膚科学教授
pp.1180-1185
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.20837/32018091180
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血管性浮腫は,突然,顔貌の大きな変化を生じたり,腸管浮腫による腹痛や気道浮腫による窒息を生じ,患者のQOL(quality of life)は著しく低下する。また診察時には症状がないことが多く,正確な状態の把握が困難である。本邦ではまだ血管性浮腫に特化した有用な病勢及びQOL評価ツールは存在しない。海外では血管性浮腫の病勢(重症度)評価はAAS(angioedema activity score)に,QOL評価はAE-QoL(Angioedema Quality of Life Questionnaire)に統一されつつある。