特集 全身から考えるアレルギー性結膜疾患
Ⅱ.呼吸器内科との連携
2.IgEを中心に考える
内尾英一
1
Eiichi Uchio
1
1福岡大学医学部眼科主任教授
pp.894-897
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201807894
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IgE(immunoglobulin E)は結膜濾胞の中の形質細胞によって主に産生されている。本邦では涙液総IgE抗体検査が保険適応になっており臨床応用されている。涙液総IgE値は重症化の指標と考えられ,涙液eotaxinとは疾患との関連が異なっている。IgE値は血清と涙液では異なっており,単に血清から漏出しているわけではない。涙液IgEは特に点眼誘発試験との相関が高く,眼局所の炎症を強く反映すると考えられる。