特集 アレルギーと脂質メディエーター アップデート
Ⅳ.耳鼻咽喉科疾患と脂質メディエーター
太田伸男
1
Nobuo Ohta
1
1東北医科薬科大学医学部耳鼻咽喉科教授
pp.334-339
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201803334
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アレルギー性鼻炎など種々の疾患の病態に脂質メディエーターであるロイコトリエンやプロスタグランジンが重要な役割を果たしている。近年,アラキドン酸代謝産物の1つであるリポキシンやω-3不飽和脂肪酸であるエイコサペンタエン酸,ドコサヘキサエン酸から合成されるレゾルビンやプロテクチンが抗炎症性・消炎症性メディエーターとして作用することが報告されており,これらメディエーターを標的とした創薬を含めた臨床展開が期待されている。