特集 好酸球性炎症 アップデート
序 ~好酸球性炎症:歴史的経緯から最新知見に向けて~
山口正雄
1
Masao Yamaguchi
1
1帝京大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー学教授
pp.573-576
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201705009
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好酸球は,喘息をはじめとするアレルギー疾患の局所に多数集積するとともに寄生虫感染や薬物過敏症の一部でも血中および局所に浸潤して組織の炎症や傷害に関与していると考えられる。本稿では好酸球の発見および位置づけに関する歴史的変遷を簡単に述べるとともに,この細胞が今や治療の標的として抑えることが可能になった現在,どのような点が浮き彫りとなっているか概略を記して本特集の冒頭に代えたい。