特集 エイズの臨床 アップデート
序~エイズ,日本と世界のギャップ~
岡慎一
1
Shinichi Oka
1
1国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター長
pp.621-623
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201605009
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日本において,HIV感染症は,治療の進歩により診断さえつき適切な治療を受ければ今まで通りの生活が送れる慢性病になった。感染者の加齢が問題になってくるまでになっている。しかし,「次の世代にHIV感染症を持ち越さない」という意識に関しては大きく世界の後塵を拝している。これこそが,日本と世界のギャップであり,このギャップを埋めるためにも,全例治療,高リスク非感染者への予防,新しい検査体制の構築などの施策などが求められる。