特集 小児アレルギー疾患の新知見
Ⅲ.気管支喘息 1.小児気管支喘息におけるコントロール状態の評価
佐藤一樹
1
Kazuki Sato
1
1国立病院機構下志津病院小児科医長
pp.512-520
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201604038
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小児喘息の長期管理は,コントロール状態を基準として行うことが小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2012で奨励されている。実診療でコントロールを評価する場合は,JPACやC-ACTなどの質問票を使うとよい。診察前に患者や保護者に渡して記入してもらい,各質問の合計点数で評価する。コントロール良好を維持し,ステップダウンを目指すためには,継続的な評価を行うことが大切である。質問票の判定結果は1カ月間の状態をまとめて評価したものであり,注意点や限界を理解して使用する必要がある。