今月の主題 内科臨床における心身医療
疾患・症候をどう診るか
気管支喘息
吾郷 晋浩
1
1国立精神・神経センター国府台病院心身総合診療科
pp.1074-1076
発行日 1995年6月10日
Published Date 1995/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903680
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ポイント
●心身症としての気管支喘息は,アレルギー性因子や感染性因子の関与が否定されたものだけにみられるのではない.つまり,除外診断によるのではなく,心理・社会的因子の関与が大きいという積極的診断によるものである.
●重症・難治性喘息には,心身医学的な治療を必要とするものが多い.
●心身医学的な治療を成功させるためには,個々の症例に関与している心理・社会的な問題だけではなく,その症例のパーソナリティの発達段階,自我の強さ,環境状況なども考慮に入れて,より適切な治療法を選ぶことが大切である.
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