特集 季節性アレルギー性鼻炎と周辺疾患
Ⅶ.手術的治療法の効果
濱田聡子
1
,
朝子幹也
2
Satoko Hamada
1
,
Mikiya Asako
2
1関西医科大学香里病院耳鼻咽喉科/関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科講師
2関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科准教授
pp.64-68
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201601064
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季節性アレルギー性鼻炎の手術的治療法は,「鼻アレルギー診療ガイドライン」において重症以上の鼻閉型で鼻腔形態異常を伴う症例に推奨される治療となっている。その手術方法は鼻内内視鏡手術の発展もあり,より低侵襲で効果の高い術式が開発されている。手術的療法の有効性は多く報告され一定の効果は認められているが,十分なEBMの構築が行われていない現状がある。手術的治療は重症化の進むアレルギー性鼻炎の有効な治療法の1つとしての役割が期待されるため,今後多施設で検討を行い,エビデンスを構築していくことが望まれる。