特集 季節性アレルギー性鼻炎と周辺疾患
Ⅵ.舌下免疫療法の効果
湯田厚司
1
,
小川由起子
2
Atsushi Yuta
1
,
Yukiko Ogawa
2
1ゆたクリニック院長
2ゆたクリニック
pp.58-63
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201601058
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舌下免疫療法は海外の二重盲検試験とメタアナリシスで有効性が示され,本邦では2014年にスギ花粉症に保険適応となった。我々はそれ以前より薬物療法より良好な成績を報告しており,保険適応後の2015年にも200例を超える患者で効果的な結果を得た。但し,効果はスギ花粉飛散数に影響され,治療年数にも影響されるので長期の観察が必要である。有用な治療であるが,花粉飛散期の症状には適切な併用薬で生活の質を保つ必要がある。また,ヒノキ花粉症には効果不十分の例もあり注意する。4~5年の治療で長期効果を期待したい。