特集 季節性アレルギー性鼻炎と周辺疾患
Ⅴ.ロイコトリエン受容体拮抗薬の効果
橋口一弘
1
Kazuhiro Hashiguchi
1
1ふたばクリニック院長
pp.50-56
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201601050
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
スギ花粉症に対する根本的な治療法である舌下免疫療法も臨床で使用可能となったが,一般の認知度はまだ低く治療としては薬物療法が中心となる。アレルギー性鼻炎では,ヒスタミンとともにロイコトリエンが重要な役割をしている。特にロイコトリエンは,鼻炎症状の中でも鼻閉にかかわる。ロイコトリエン受容体拮抗薬は花粉症初期療法や特に鼻閉症状の強い症例に使用される。近年小児の花粉症患者が増加しているが,成人だけでなく小児の花粉症治療における有効性についても概説した。