特集 膠原病研究 アップデート
Ⅲ.全身性エリテマトーデス
近藤聖子
1
,
石郷岡望
1
,
藤井隆夫
2
Seiko Ishikawa-Kondo
1
,
Nozomi Ishigooka
1
,
Takao Fujii
2
1京都大学大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学
2京都大学大学院医学研究科リウマチ性疾患制御講座特定教授
pp.1714-1721
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201512028
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全身性エリテマトーデス(systemic lupus eryhtmatosus:SLE)による精神・神経症状は精神神経ループス(neuropsychiatryic SLE:NPSLE)と定義される。その病因には,様々な自己抗体や,サイトカインやケモカインなどの炎症性メディエーター(inflammatory mediators:IMs)が関係すると考えられているが,それらの間の関連は未だ不明な点が多い。鑑別診断や病勢の評価に役立つNPSLEのバイオマーカーの開発が期待される。