特集 膠原病研究 アップデート
Ⅱ.関節リウマチ
庄田宏文
1
Hirofumi Shoda
1
1東京大学大学院医学系研究科アレルギー・リウマチ学
pp.1706-1712
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201512020
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関節リウマチ(RA)患者の発症機序として,遺伝的要因,環境的要因の影響のもとに,関節炎発症前から抗シトルリン化ペプチド抗体(ACPA)に代表される自己免疫異常が進行し,顕性の関節炎に至るという仮説が提唱されている。現在,ゲノムワイド研究により遺伝的要因の多くは明らかとなった。また自己免疫異常についてもシトルリン化抗原に対する免疫応答異常に関する研究が進んでいる。一方で,ゲノムと表現型を繋ぐ因子についてはこれからの研究が待たれており,新たな治療標的の検索が進みつつある。