特集 膠原病研究 アップデート
序~難病診療体制の大転換~
上阪等
1
Hitoshi Kohsaka
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科膠原病・リウマチ内科学教授
pp.1695-1699
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201512009
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多くの膠原病は特定疾患として厚生労働省の調査研究対象疾患であり,患者には医療費助成がなされてきた。しかし,一部の疾患の患者のみが医療費助成対象となり,他の疾患では重症でも医療費助成対象外などという歪みがあった。2015年は,消費税増税を活かして,指定難病と呼ばれる多くの難病の患者が法律で医療費助成を受けられるようになるという改革が行われた。これに際しては重症度評価も行われるようになり,診断医には特定の資格も必要となった。さらに,その疾患の研究の多くが厚生労働省から日本医療研究開発機構の管理に移された。大きな転換期である。