特集 小児気管支喘息ガイドライン(JPGL)の再評価と展望
VIII.エビデンスに基づいたガイドラインを目指して ~Mindsが推奨する診療ガイドライン作成方法を中心に~
藤澤隆夫
1
Takao Fujisawa
1
1国立病院機構三重病院 院長
pp.1098-1104
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201508068
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最近,エビデンスに基づいたガイドライン作成の手法が開発され,進化している。偏ることなく公平にエビデンスを評価して,科学的な手法によって,真に患者のためになる治療推奨を示そうとするものである。GRADEやわが国のMindsなどとして公開されている方法であるが,小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(JPGL)もこの新しい手法に則って,改訂作業を始めることとなった。そこで,本稿ではMindsを中心にエビデンスに基づいたガイドラインはどのように作られるのかを概説し,次期ガイドラインのクリニカルクエスチョンとなりえる現状の課題について述べることとする。