特集 アレルギー疾患治療の有効性評価
IV.皮膚科 1.皮膚症状からの評価
加藤則人
1
Norito Katoh
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学教授
pp.284-288
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201502088
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代表的なアレルギー性皮膚疾患であるアトピー性皮膚炎と蕁麻疹のおもな重症度あるいは活動性の評価法について概説した。アトピー性皮膚炎の国際的な重症評価法としては,Severity Scoring of Atopic Dermatitis(SCORAD)とEczema Area and Severity Index(EASI)がある。皮膚疾患が患者の精神的,社会的な満足度におよぼす影響を評価するQOL質問票調査には,Dermatology Life Quality Index(DLQI)やSkindexなどがよく用いられている。蕁麻疹では,それぞれUrticaria Severity Score(UAS)やChronic Urticaria Quality of Life Questionnaire(CU-Q2oL)の使用が推奨されている。これらの評価ツールを日常診療で活用するには,評価項目を念頭に置いたカルテの記載を普段から心掛けることが大切である。