特集 自己免疫性疾患としての水疱症
序 ~臓器特異的自己免疫性疾患のプロトタイプとしての自己免疫性水疱症の最新の知見~
橋本隆
1
Takashi Hashimoto
1
1久留米大学皮膚細胞生物学研究所 所長・教授
pp.17-19
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201411017
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自己免疫性水疱症は,その自己抗体が病原性を有していることが証明されている数少ない臓器特異的自己免疫性疾患である。最近の生化学的・分子生物学的検討によりその自己抗原が明らかとなり,新しい分類が提唱されている。また,ELISA法や免疫ブロット法などの診断法の開発も進んでいる。さらに,天疱瘡と後天性表皮水疱症を中心に各種の疾患モデルが開発されており,今後,自己免疫性疾患の研究のプロトタイプとなることが期待される。今回の特集では,10名の新進の皮膚科研究者が自己免疫性水疱症の最新のトピックを紹介する。