特集 自己免疫性疾患としての水疱症
I.水疱症の新しい分類
石井文人
1
Norito Ishii
1
1久留米大学医学部皮膚科学教室講師
pp.20-28
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201411020
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自己免疫性水疱症は,現在多数の病型に分類することができる。抗表皮細胞膜抗体を示す天疱瘡群と,水疱性類天疱瘡に代表される抗表皮基底膜部抗体を有する疾患群に大別される。自己免疫性水疱症の診断には,臨床症状と皮膚生検による病理組織検査に加え,自己抗体の検出として免疫学的検査を行うことが重要である。疾患や病型によって,その治療法と経過予後が違ってくるため,各種免疫学的検査法を用いて正確な診断/分類をすることが適切な治療方針を決定する上で重要である。