特集 気管支喘息・COPDにおける肺機能~呼吸生理と病態生理~
I.成人 2.気道閉塞の変動性とその臨床評価
早田敦志
1
,
松永和人
2
Atsushi Hayata
1
,
Kazuto Matsunaga
2
1和歌山県立医科大学医学部内科学第三講座 助教
2和歌山県立医科大学医学部内科学第三講座 講師
pp.1341-1348
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201409023
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気管支喘息は気道閉塞を特徴とする慢性疾患である。気管支喘息における気道閉塞は変動性が大きく,変動性の評価は診断や管理に使用されている。Peak expiratory flow(PEF)モニタリングはガイドラインで推奨されているが,我が国の喘息管理では十分に使用されていない。しかしPEF測定は簡便で非侵襲的な検査であり,気道過敏性と良好に相関するなど将来の喘息コントロール悪化を予測でき,日常的にPEFをモニタリングすることでさらなる喘息管理の向上に寄与することが期待される。