連載 アレルギーに関する画像とその解説9・最終回
皮膚血管炎の画像診断
沢田泰之
1
Yasuyuki Sawada
1
1東京都立墨東病院皮膚科部長
pp.706-711
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201404124
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現在の画像診断能力では皮膚の血管炎の診断は困難で,臓器病変の診断に用いる。単純X線は肺病変,腸管病変の,超音波検査は血管,心臓,腹部実質臓器のスクリーニングとして重要である。CTおよびMRIの精度の改良はめざましく,主たる血管の検索には十分である。血管造影は最も優れた検査であるが,リスクの問題から治療を必要とする例など適応を限定する必要がある。臓器病変を伴う疾患を見る以上,画像診断に精通する必要がある。