カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方
全身性血管炎(壊死性血管炎)の皮膚病変
石川 英一
1
,
北畠 雅人
1
1群馬大学医学部・皮膚科
pp.2598-2599
発行日 1987年11月10日
Published Date 1987/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221416
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概念 全身性血管炎は,血管を炎症性病変の場とする全身性疾患である.本症の確定には,組織診断が重要であり,血管にいわゆる壊死性変化をみることが特徴である.一部の例ではさらに肉芽腫様病変を伴う1).しかし,臨床的に多彩な皮膚症状を呈し,病型について必ずしも明確に鑑別出来ないことも少なくない.本文では,代表的な全身性血管炎のうち,過敏性血管炎,アレルギー性肉芽腫症,ウェゲナー肉芽腫症、および側頭動脈炎の皮膚病変について述べることとする.古典的多発性動脈炎は既述(本誌22巻3号,482頁)したので省略する.
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