特集 スギ・ヒノキ花粉症
XII.代替療法について
米倉修二
1
,
舩越うらら
2
,
岡本美孝
3
Syuji Yonekura
1
,
Urara Funakoshi
2
,
Yoshitaka Okamoto
3
1千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科頭頸部腫瘍学教室 助教
2千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科頭頸部腫瘍学教室
3千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科頭頸部腫瘍学教室 教授
pp.110-119
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201401110
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代替医療とは「通常の医療機関で医師が処方,あるいは実施する医療以外の医療」とされており,我々の調査では本邦における成人アレルギー性鼻炎患者の代替医療の受療率は19%であった。代替医療の内容をみると,もっとも受療率が高かったのは甜茶(てんちゃ)あるいはヨーグルトによるセルフケアであった。ほとんどの代替医療の有効性は科学的に評価されていない。患者には有効性の確立されている標準治療を実施することが望ましく,標準治療を受けずに代替医療に頼ることは適切ではないことを理解して貰うことが重要である。