内科専門医を志す人に・私のプロトコール
XII.口答試験に対する心構え
西崎 統
1
1聖路加国際病院・内科
pp.1992-1993
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206349
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口答試験のポイント
内科専門医試験は,まず第一次は主として筆答で,第二次は口答試験とに分かれている.筆答試験については,何回か内科学会雑誌にも掲載されたことがあるが,multiple-choice方式である.第一次試験に合格すると第二次試験を受ける資格を得る.
そこで,口答試験に際してはプロトコールが大切になってくるように思われる.まず各分野のプロトコールについては,なるべくならば同じような疾患に偏らないように注意して提出した方がよい.その形式はとくに規定されていないようであり,各病院の様式を用いてよいが,受持期間,病名などの事項はもちろん,病歴としての特徴的な内容を明確に記載しておけばよい.症例によっては詳しく書いた方が良い場合もあるし,また,比較的簡単な場合もあるが,少なくとも1,000字以上には要約することが望ましい.もちろん,外科への転科例については手術所見,さらに病理所見があれば,そのコピー,また,剖検例について剖検記録も一緒に提出することが必要である.
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