特集1 肥満とアレルギー
II.臨 床 2.肥満と喘息 2)小児の肥満と喘息
足立雄一
1
Yuichi Adachi
1
1富山大学大学院医学薬学研究部小児科学講座教授
pp.1601-1607
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201311049
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過去30年間,先進国を中心として肥満と喘息の有症率が増加しており,両者の関連が指摘されている。成人では肥満の中年女性で非アトピー型の喘息はステロイドの効果が乏しいとの特徴から,喘息のフェノタイプの1つとして対応することが提唱されている。一方,小児では,肥満が喘息に影響するばかりでなく,喘息発症にも関与している可能性が示されているが,未だ十分な知見は得られておらず,今後の研究の進展が期待される。