特集1 肥満とアレルギー
II.臨 床 3.肥満とアレルギー性鼻炎
松根彰志
1
Shoji Matsune
1
1日本医科大学武蔵小杉病院臨床教授/耳鼻咽喉科部長
pp.1631-1635
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201311079
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肥満は,アレルギー性鼻炎の増悪因子である。肥満症例では過剰な白色脂肪組織が皮下や内臓脂肪として蓄積している。脂肪細胞はエネルギーを蓄え物理的な外力,温度変化などに対する緩衝作用を有する一方でレプチンなどを産生して I 型アレルギー反応を促進する。第2世代の抗ヒスタミン薬は,レプチン刺激で粘膜上皮細胞から産生亢進するIL-4やIL-5を抑制する可能性がある。