特集1 肥満とアレルギー
I.基 礎 2.肥満と炎症と酸化ストレス
河野哲也
1
,
松瀬厚人
2
,
福島千鶴
3
,
河野茂
4
Tetsuya Kawano
1
,
Hiroto Matsuse
2
,
Chizu Fukushima
3
,
Shigeru Kohno
4
1長崎大学病院第二内科 助教
2長崎大学病院第二内科 准教授
3長崎大学病院臨床研究センター准教授
4長崎大学病院長
pp.1574-1584
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201311022
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肥満は摂取エネルギーの過剰による中性細胞の脂肪組織への蓄積による物理的肥大のみならず,その本態は白色脂肪細胞の内分泌機能障害である。脂肪細胞の機能異常は生体に慢性炎症を起こし,酸化ストレスによる組織障害を来す。生体は酸化ストレスに対してレドックス制御により恒常性を保っている。様々な疾患の原因となる酸化ストレスを制御することは,今後様々な疾患に新たな治療戦略をもたらすと思われる。