特集 アナフィラキシス
IV.脂質ネットワークとアナフィラキシー
武富芳隆
1
,
村上誠
2
Yoshitaka Taketomi
1
,
Makoto Murakami
2
1公益財団法人東京都医学総合研究所脂質代謝プロジェクト
2公益財団法人東京都医学総合研究所脂質代謝プロジェクト プロジェクトリーダー
pp.1138-1148
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201308038
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アナフィラキシーの中心細胞であるマスト細胞は脂質メディエーターの産生細胞であると同時に,局所微小環境と密接に相互作用して周縁線維芽細胞の脂質メディエーター産生を調節する。本稿では,マスト細胞と局所微小環境の細胞間脂質ネットワークによるアナフィラキシーの新しい制御機構について,脂質メディエーター産生の初発律速酵素であるホスホリパーゼA2(PLA2)を中心に,筆者らの最新の知見を紹介する。