今月の主題 アレルギー疾患を疑ったら,こう診る!
疾患別:アレルギー診療のポイント
アナフィラキシー
落合 甲太
1
,
平岡 栄治
2
1西淀病院地域総合内科
2神戸大学病院総合内科
pp.226-232
発行日 2010年2月10日
Published Date 2010/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104308
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ポイント
★アナフィラキシーは全身のアレルギー反応であり,症状は皮膚症状・呼吸器症状・循環器症状・消化器症状などを呈する.
★二相性反応を考慮し,治療して改善後も少なくとも24時間は経過観察する.
★アナフィラキシーの原因としては,薬物・食物・刺虫症が多いが2/3の症例は原因不明である.
★急性期治療において,最も重要で最初に行う治療はエピネフリン筋肉注射であり,エピネフリン治療の絶対的禁忌はない.
★アナフィラキシーの治療では,急性期の治療と,その後の詳細な問診・教育を含む長期マネジメントが大切である.
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